農園藤田の藤田さん。普段の活動や、ここっちゃへ参加したきっかけ、これからについてお話を伺いました。
――普段、どのような活動をされているのか教えてください。
普段は、少量多品種で野菜を作っています。私は、おひとりさま農業と言っていて、一人で野菜を作っているんですが、キャベツとかブロッコリー、大根や小松菜、夏場は、オクラとかトマトを中心に、アグリー福智の郷となのはな畑といった直売所に出しています。ゴーヤやズッキーニ、さつまいも里芋、カボチャなど色々なものを作っています。
それと共に、採れた野菜からふりかけや切り干し大根などの加工品を作っています。
そのほかにも、夫が果樹園をしているので、梨をもらってジャムを作ったり、ドレッシングにしても美味しいお肉の漬けダレなどの、農産物加工も行っています。
先日から、いきなり団子も作るようになりました。これは、消費期限が短いので、ここっちゃでイベントが開催されるときに置かせてもらえればと考えています。
――農業を始めたきっかけはありますか。
3坪ほどの貸し農園を借りて、1年間野菜を作ったことがきっかけです。
野菜作りがすごく面白かったので、そこから農業をしようと思って、筑紫野市にある福岡県立農業大学校へ通いました。
それから17年ほど経ちます。自分でも驚いています。
――ここっちゃではどういったカタチで出店されますか。
棚タイプの物販エリアを借りて、商品を置かせてもらおうと思っています。
あとは五日市に出店をしたかったので、その五日市にリヤカーで出店できるように申し込んでいます。
――今回、出店されるきっかけがあったら教えてください。
私自身、五日市に1月から7月まで3年ほど出店していたんです。
夫の作った梨を販売していた店舗が商店街のそばにあったのですが、1月から7月まで借りていました。
そのお店を閉めることになり、これまで五日市に出てきたし、地元と繋がりを持って販売したいと思っていたけれど、どうしようと。
色々と悩んでいたときに、ここっちゃの清水さんに話しを伺って、出店を申し込みました。
――ここっちゃへ出店されるにあたって、何かイメージされることはありますか。
子どもが食べられるような商品開発をこれからしようと思っています。
保存するためのもの、保存料を使わずに作ることがアピールポイントです。
私の加工販売するふりかけは普通のものより少し高く感じられますが、商品の裏表示を気にされる方にも自信をもって手に取ってもらえると思っています。
日常生活の中で普通に食べるもの、身近にあるものとか、その土地の生活に根ざしたものなど、もうちょっと掘り下げて加工品を作っていきたいと思っています。
ごくごく普通にあるものを作り、届けたい。そこに力を入れていきたいです。
――子育て中は、何かとお金がかかるので、少しでも安いものを選んでしまいます。
自分もこだわって裏を見るけれど、やっぱり現実はちょっと買えないなっていうこともあります。
誰にでも手に取ってもらえるような、日常生活のものを作りたい。
値段的にもそうだし、考え方にしてもそうだし、色んな仕事をしていると夢とか希望みたいな溢れんばかりの気持ちとかありますけど、日常生活が大事。やっぱり現実が大事です。
――ここっちゃの出店で、何か心配なこととかありますか。
農産物加工は、売るという違うスキルが必要なので、大変です。出品すれば売れるという訳ではありません。
色々な人との関わり合いで受け入れられていくものだと思うので、まわりの方と交流やこれから色々なことをしていけるいいなと思っています。
おひとりさま農業なので、人との関わり合いがプラスアルファできることは、楽しみです。
――今後の目標などあれば教えてください。
毎日畑に行くでしょう、仕事するでしょう。色々なことするでしょう。夕焼けを見ると、今日も良い1日だったなって思える日がたくさんあって。もちろん、今日はあれもできなかったっていうこともありますけど。
何て楽しいこと知っているんだろう、こんな好きなことをいっぱいできているんだろうっていうのが、毎日の生活で良かったなって思っています。そういう生活を続けていきたいし、その生活を続けられる経済的なものを作っていきたいし。
先々の目標として、私は99歳まで働く目標があるので、ずっとずっと今日も良い1日だったなと過ごしていけたらいいなと思います。
――今日は、ありがとうございました。
取材日:2023年2月24日
【取材の撮影ご協力】
株式会社オフィスブロッサム
りきひさくるみさん