一般社団法人mixjamミックスジャムの辻さん。
普段の活動や、ここっちゃへ参加したきっかけ、これからについてお話を伺いました。
――普段、どのように活動をされているのか教えてください。
普段は、地域や多世代と交流しながら、さまざまな価値観をひろげるコミュニティスペースを運営しています。老若男女が集い活躍する環境づくりを行っています。
活動していることとしては3つ。
月曜日・水曜日の日中に、未就園児のママたちや地域の人たちがランチしたり、お茶を飲みながら、しゃべったり、遊んだり出会ったりする場所をつくっています。「おやこひろば」と「いろりランチ」と呼んでいます。
金曜日は夕方から、こども食堂と、おかんのごはんという晩ご飯のお総菜のテイクアウトサービスをしています。
このテイクアウトサービスは、仕事帰りに買い物をしてご飯作って食べさせて、後片づけしてみたいなやれやれが週に一回でも、ここでみんなでまとめてすることで、自分たちも含めてママたちが楽できるといいなあと。
その分、自分に余裕ができて、子どもたちとか自分のことを大事にできる時間があったらいいなと思ってやっています。
土曜日は、不定期での開催ですが「いろりマルシェ」という、ここのコワーキングメンバーの会員さんたちが出店するイベントをしていて、地域の人たちが集まってくれる交流の場や、自分のやりたかったことを出店という形でチャレンジする場所づくりをしています。
子どもの居場所をつくるのに、まず大人がやりたいことにチャレンジして、ちょっと満足するところがあればいいなと思っています。あとは職業体験イベントも行っています。
――子育てシェアリングとは何でしょうか。
子育てシェアリングは、お世話・関わりや家事などの物理的なことだけでなく、お互いの価値観や気持ちをシェアすることで、助けあいながら地域で子育てする取り組みです。
一人とか1軒では行き詰まりそうなことも、色々な人の色々な得意なことや好きなことのデコボコを組み合わせることで、ちょっと楽に子どもたちのお世話ができたり、本当に聞きたかった話が聞けたり、遊ぶ時間が持ってればと考えています。
子どもが、苦手なお母さんもいると思うんです。そういった場合は、誰かに助けてもらいながら子育てするのもいいんじゃないかな思っていて。
それに、大人の側が不満足だと、どうしても子どもたちののびのびした姿を認めづらくなるじゃないですか。
本当は、一緒に「面白いな」とか「楽しいな」って言いたいと思うんです。
だけど、自身の不満足でそうすることができないのかなと思うと、シェアすることで本来したかった子どもとの関わりが楽しめるようになるといいなと思っています。
――心がけていることを教えてください。
保育士の資格は持っていますが、専門職からのアドバイスみたいなことではなく、気持ちに寄り添うことを一番大事にしています。
以前はよく、育児相談に乗りますみたいに言っていましたが、そんなことで誰も相談なんかできませんし、日常会話の中で、そういえば最近…といった感じで、本当に大切なことは出てくると思っていますので。
――福岡市にお住まいと伺っていますが、直方市で活動するきっかけを教えてください。
Treebranchの青柳さんとご縁をいただき、立ち上げメンバーと共に月に1~2回直方に通うようになりました。
直方の商店街は、みんな寂れていると言いますが、大阪の下町で育った私にとってはすごく懐かしくて。
買い物一つするにも、みんなで会話をしていたり、青柳さんがお客さん達に声をかけている姿を見て、すごく良いところだなと思い、今はこうしてコミュニティーを運営しています。
――ここっちゃに参加するきっかけを教えてください。
自分のミッションとも重なるところは大きいですし、人が集まるところに少しでもお役に立てると嬉しいなと思いました。
地域の色々な人たちと連携して、地域で子育てする仕組みとか繋がりとか、そういったことを作る一員になれるチャンスがあるんだったら、それは自分にとってすごく大きいことですし、すごく楽しみにしてます。
――ここっちゃに期待することなどありますか。
一人ひとりのニーズとか、今困っていることや嬉しいことなど違うと思うので、そういう今のママたちの本音のような部分に触れられると嬉しいなと思っています。
それに、商店街の人たちとも頻繁に会えるようになると嬉しいですね。
――これからの目標やビジョンがありましたら教えてください。
直方市では、保育所や学童といったハード面については十分整っていると聞きます。
ですので、それだけではカバーできない隙間のサポートに尽力したいと考えています。
――今日は、ありがとうございました。
取材日:2023年2月24日
【取材の撮影ご協力】
株式会社オフィスブロッサム
りきひさくるみさん