ECCジュニア 伊集院けいさん

ECCジュニア感田教室を運営する伊集院さんに、普段の活動や、ここっちゃへ参加したきっかけ、これからについてお話を伺いました。

――普段、どのように活動をされているのか教えてください。

直方市感田でECCジュニアの子供英会話教室を行っています。
2020年4月からですので、今年で四年目になります。
現在は、年中さんから中学3年生を対象としていますが、未就学児さんを対象とした教室を開催する予定です。(取材は2023年3月1日)

――ご自身は、ずっと英語に触れられてきたのでしょうか。

なぜ自分がこんなに英語が好きなんだろうと、考える時期がありました。
父が洋楽好きで、ビートルズなどよく口ずさんでいました。物心つく頃には、父の車に乗ると流れていたのを覚えています。
子どもなりに、何か英語ってかっこいいな…という想いがずっと残っていて、その言葉の意味を調べたくて、小学生の頃には父が持っている辞書を見ていました。
中学生になると、英語を身に付けることが楽しくて、当時の夢は通訳とか英語に携わる仕事をしたいと思っていました。高校では理数科に進みましたが、大学では英米文科に進学し県外にいましたが、就職は地元に戻りました。
そこで、やっぱり英語を使った仕事がしたいと考え、ECCのエアライン学院に通い、国内の航空会社に…という感じで、英語に携わってきました。

――活動のきっかけとなったことがあったのでしょうか。

東京で暮らしていましたが、大震災に遭ってしまい、九州に戻りたいという想いが強くなりました。
父からも、しばらく実家にいて、そこから新しいところ探すといいよと言ってくれていたのですが、突然亡くなってしまって。母が「子ども達も少し大きくなってきたし、大きくなる前に自分のやりたいことをみつけてみては」と、ECCのホームティーチャーのチラシを持ってきてくれたんです。

父を突然亡くしたことで、母も病気を患ってしまい、続けることが厳しく感じつつも、生徒からエネルギーをもらっていると思えることがたくさんあり、本当に微力ですがこの地域で頑張ろうと続けています。
子ども達が支えあって英語を楽しそうにやっている姿に、実は自分が支えられているような自分の居場所といいますか。お母さんでもなく、妻でもなく、私として教えられる場所になっているように感じます。

――未就学児クラスの特徴があれば教えてください。

クリル学習といって、英語を語学として学んでいくよりも、知的好奇心を引き出しつつ英語を使いたくなるように。遊びの中や興味のあることから、伸ばしていくような。語学として捉えるよりも、生活の中で生かせるように進めています。
タッチペンの付いている発話や録音機能のある教材もあって、ご自宅で親御さんと一緒に学べるものもあります。

――ご自身が教室で心がけていることはありますか。

一人ひとりに寄り添えるよう、お子さんへのフォローをいつも考えています。
レッスンの予定はありますが、小さなお子さんですと気分が優れないこともあります。そうすると、皆も心配しますので、レッスンは遅れますが予定を変更したり。その時に、皆が楽しかったという想いを残してほしいと思っています。
先生同士のつながりもありますし、お互いに良いところを取り入れながら、進めています。

――今回、参加しようと思ったきっかけはありますか。

ここっちゃの舞子さんに惹かれたということがあります。
ECCから分教室のお話をいただいて、分教室をするのであれば商店街がいいなと考えていました。今年4月にここっちゃがオープンすることを聞き、コンセプトが私の気持ちにすごくすんなりと入ってきまして、文化的なことや学術的なこともここっちゃに取り入れられるといいねというお話も伺いましたので、参加させてもらいたいと思いました。

子ども達への教育が、ほかの市に比べると少し弱い感じがしていて、英語をきっかけに底上げになるといいなと思っています。

――ここっちゃでは、どのようなカタチの出店になりますか。

今年は、棚タイプのエリアで、教室だよりという発行物や、募集期間に合わせてパンフレットを置いたり、レンタルスペースで小さなお子さん向けに絵本会や季節のイベントが行えるといいなと思っています。

――期待されることや、やりたいことはありますか。

私は、直方市で生まれ育ちました。ここから離れて過ごす期間も長くあったんですけど。
戻ってきたときに、もしかしてあまり変わってない、それよりも少し衰退したのかなと感じましたので、街を元気にして、ここで育った子ども達が残っていくようなシステム作りといいますか。ここから離れたとしても、また直方に戻りたいと思えるような。
戻ってきて、文化活動だったり、色々な全国的に、世界的に何かを発信できるような場所になってほしいと思っています。

――今後の目標などあれば教えてください

教室を始めて3年経ちますので、ブラッシュアップしたいと思っているところで、私自身、英検を準一級から受け直すと公言して頑張ろうと思っています。
また、子ども達に関わりますので、心理学的や教育学的な部分も勉強して掘り下げていきたいと考えています。

子ども達が気持ちよく教室に通ってもらえるような、場所づくりを目指したいと思っています。

――今日は、ありがとうございました。

取材日:2023年3月1日

【取材の撮影ご協力】
株式会社オフィスブロッサム
りきひさくるみさん
佐野桃佳さん(北九州市立大学在学)