親子で楽しむ、季節のしつらえ 春

子育てコラムをスタートします。
Omusub!(おむすび)の活動に関わってくださる方のほとんどがお母さんです。
それぞれの子育てやこれまでの経験を活かして、投稿してくださいます。

第1回は、「親子で楽しむ、季節のしつらえ 春」。(季節毎の更新を予定しています)
こういった楽しみ方もあるのね。と思いつつ、読んでいただけると嬉しいです。

小島ふみ ほちほち隊 隊長
子ども環境管理士2級。植物が大好きで水と空気のきれいな田舎で7羽のチャボと4人の子どもと、たくさんの植物に囲まれてのんびり暮らしています。
植物のお医者さんになりたくて、植物病理学を学びました。
子育てを通じて植物と子どもをつなぐ人になりたいと思い只今勉強中です。
自家農園(ほちほち農園)では、有機無農薬の自然とともにある野菜づくりを少しずつ頑張っています。

こんにちは
「ありがとう」が言えるようになった
2歳の末っ子隊員です

発音は「ありやっとう」
只今、『ありやっとう』の使える範囲を研究中・・・

お姉ちゃんに飛び乗って「ありやっとう!」
「痛い!痛い!そういう時は『ごめんなさい』でしょ~」
「・・・・。 ありやっとう!」
「教えてくれてありがとうなら・・・あっているかな?」
『ありやっとう』の研究は今日も続きます。

さて、今回は季節のしつらえを親子で楽しむ
ちょっとしたヒントをほちほち隊の日常からお伝えできたら嬉しいです

『春』
寒さに縮こまっていた体もふわっとほどけて
心もウキウキする季節
風景にも色が広がっていきます

1つ目は、『節分(せつぶん)』
冬と春を分ける行事、お面の「鬼」にも泣いていた子ども達も
少しずつ大きくなりました

ほちほち隊では、節分の鬼を落花生で手作りして
ヒイラギと赤い実を添えてリースを作ります

キョトンとした表情の鬼が揺れています
「鬼は外!福は内!」
年の数に1つ足して香ばしい豆を噛めば
家の中にも可愛い春がやってきます

2つ目は、『土筆(つくし)』
春の河川敷をお散歩していると
菜の花の足元に隠れているのは土筆です

子どもの時に土筆取り名人の祖父に
「土筆はどうやって見つけるの?」と聞いたら
「光って見える!見て分からん者は~聞いても分からん!」と
歌うように笑われました

今、母になり
子どもたちに「土筆はどこにあるの?」と聞かれたら
「光って見えるところ」と答える私
おじいちゃんが一緒に笑う気がします

土筆ご飯に卵とじ、土筆のお料理は美味しいものが多いけれど
たまご色が春の野原のような「土筆のキッシュ」がおすすめです

ケーキのように切り分けて
春の苦味で体にも春を伝えます

3つ目は、子どもたちが大好きな『よもぎ餅』
柔らかいよもぎの新芽をたっぷり摘んで
鮮やかに塩ゆでして
みじん切り、すり鉢ですりつぶします
「させて!させて!」と、すり鉢を取りあっていた子ども達が
一人さり、二人さり、最後は大人の出番
なるべく細かく丁寧にすりつぶすと
なめらかで綺麗な緑がお餅を染めます

お餅と混ぜて、丸めながら温かいうちにほうばります
満開の桜の下でお花見しながら
よもぎの香りは春の香り

春のしつらえ、味と一緒に香りと一緒に
子ども達の記憶に残ったら嬉しいです。